たまには社会派のネタです。
米国産牛肉の問題を、もと米国在住者の立場から。

続きには、アメリカ時代に撮った、牛肉を使った料理が一杯です。
私、アメリカという国には8年間お世話になりました。娘もアメリカ国籍持っていますから、日米関係が良好であることは、本当に心から望んでいます。
でも、今回の輸入再開にはちょっと複雑な思いがあります。
まず、アメリカにとってマイナスな面。
アメリカでは、牛や牛肉の管理は、日本ほど細かくは期待できないのではないか、ということ。
私は製造業でしたが、アメリカ人の管理レベルってやっぱり日本より落ちることが多いですし、実際最近のテレビのドキュメントなどでも、「ああ、やっぱりアメリカらしいな」と思わせる、「杜撰」とはいかないまでも、ややラフな面が見られました。
それと不安なのがアメリカ人の職業への定着率の低さです。
農家の方は、何年、何代もやっている人が多いかもしれませんが、途中の加工業者なんかはどうなのでしょ。そういう業界の定着率はまったく知りませんが、もしかすると低かったりして・・・。
スキルのそれほど高くない人が、食肉に携わっている可能性があるんじゃないかな、と私は思ったりしています。

また消費者である私たちの目に触れる部分では、アメリカで販売されている肉のパックには、賞味期限は表示してあっても、日本のように加工日は表示されていないんです。
ですから、その賞味期限というのも「この日までに食べれば大丈夫だってこっち(生産者、流通業者)が保障するんだから、つべこべ言わずに食べろ」って言っているようにも見えるんです。
加工日・生産日が書いていないのは、ほかの食品でもそうだったと思います(間違っていたらご指摘ください)。
こんなことが、私を不安にさせます。

次に輸入再開にとってプラスと思う面。
アメリカ人って一度決めたことは結構素直に守り通すってところがあります。
たとえば交通の規則なんかは、アメリカのほうがよく守られていると思います。
たくさんの民族が集まってできた人口国家であるから、決まりというものはきちんと守らないと、秩序が保たれなくなる、ということをみんな身をもって知っているのだと思います。
それをこういった産業に当てはめてみると、作業標準というか、決まりを一度作ると、アメリカ人は結構守ると思いますし、実際よく守っているなという印象を受けます。
ほかの在米日本人(主に自動車関連産業の従事者)とこのことをお話してみましたが、「ルールはよく守っている」という感想を持つ人が多くいました。
「柔軟性がない」と日本人が思ってしまうことがあるほど、よく守ってくれます(実際、たまに困ったこともあります・笑)
てなことで、まとめると、しっかりした決まり、体制(設備、組織など)を作って、それに基づいて作業してくれる分には、輸入再開はOKなんじゃないかな、と。
で、今現在はその準備がどれだけできているかよくわからないんで、私はちょっと不安です。

このほか輸入牛再開に関して、中には「輸入牛を食べるのは自己責任」とも捉えられる発言も聞きますが、それはとんでもないことだと思います。
自己責任、っていうのは、たとえばこのブログで紹介した店や商品を、自分の好みに合うかどうかわからないけど、例え会わなくても私に文句を言うことなく試す、というような事であって、正規の生産・検査・流通ルートを通して、「安全なもの」として販売されているものに対して言うことではありませんよね。
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